実は今、電気が不足しています
① 12月の後半にかけて、大規模な寒波などの影響で電気の使用量が全国的に増えています。その為、電気の供給が不足している状況が続いていて、さらには価格も高騰している状況です。
② 電気1Kwhの単価は、昨年だと高くても10円ほどでしたが、1月初旬で20倍近くになる程価格は高騰しています。
電気がここまで高くなった理由
① いくら寒いといっても、電気がここまで不足する事はありませんでした。
② その理由は大きく分けて2つあります。
- コロナ
- 燃料の不足(液化天然ガス)
- 寒波
① 寒波の影響で需要が増えたため、火力発電所での燃料使用が想定以上に増えてしまったので、燃料が無くなり発電の出力が少なくなるという問題があります。
② LNGという液化天然ガスが不足している為、発電の為の燃料が足りていない状況です。
今騒がれている、電気代が上がっている人とは?
① 電気の価格が10円から200円になったとしても、利用者にとっては実は関係ありません。
② 大手電力会社や新電力で電気の契約をするときに、あらかじめ電気の単価を決めているので、価格が上がろうが、契約した単価で料金は請求されます。
③ 今回、気を付けなければならない人は「市場連動型」というプランを契約している人です。
④ 基本的に一般家庭でこのプランを選択する人は、かなり少ないと思いますが不安な人は一度、契約している電力会社に問い合わせているのもいいかも知れません。
市場連動型プランとは
① 電気の価格は、JEPXという卸取引所で決められています。
① 市場連動型とは簡単に言うと、JEPXが決めた価格に連動して単価を設定しています。
③ 電気の単価は30分ごとに細かく変わっていて、基本的にはみんなが電気を良く使う時間は単価が高く、深夜や太陽光がある時間帯は安いといった感じになります。
④ しかし、今現在は24時間全ての時間が最安値50円などのとんでも価格になっているので、市場連動型のしている人は、請求金額がかなり高くなるでしょう。
⑤ そもそもなんでこんなプランがあるのかというと、本来は電気の市場単価はかなり安くなっています。なので、今回の件を除けば十分にメリットを得られる契約なのです。
⑥ しかし、今回のような高騰がおきてしまった場合は、もちろん損をしてしまいます。
価格が落ち着くのはいつ?
① 今回はコロナ、寒波、燃料不足が重なっての事なので、それが解決すれば落ち着くとは思います。
② コロナはまだ長引きそうですが、気温も徐々に暖かくなり液化天然ガスの補充が出来てくれば次第に落ち着いてくるでしょう。